田舎生活研究所

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暮らす

VOL.9  都会派サラリーマンが決意の脱サラ移住

綾部古民家×農業未経験の元電通マン

田舎暮らしの醍醐味は、
やることなすこと自分に返るダイレクトさ

生駒市から昨年12月に綾部市上八田町に移住したのが、平田住宏さん・都子さんご夫妻だ。佳宏さんは青山学院大を卒業後、電通に入社。黎明期からインターネット広告の世界で活躍、プライベートの時間ももっばら都会的楽しみを謳歌していた。

公私ともに今とは真逆の、しかも充実した生活を送っていた彼を、田舎暮らしに向かわせたものとは?
「食への問題意識が大きかったです。添加物や作物の育つ環境、勉強するほどに、これは売ったらあかんやろと思いながらも、そんな商品を宣伝するのがしんどくなって」。 30年勤めた電通を早期退職し、自然と行きついたのは、自分で作って、食べること。農業へのチャレンジだった。

和室にある8枚続きのふすまには、平田さんの友人のアーティストが書いた墨絵。風にそよぐ綾部の稲穂をモチーフに、済の濃淡コントラストが美しい。

塩見直紀さんの著書で綾部を知り、縁あって4反ずつの田んぼと畑、山地の一部とともに、手入れの行き届いた古民家を購入。さらに快適に 暮らせるように、壁には断熱材を入れ、薪ストーブを設置。天井を抜いてロフトの寝室を作った。柔らかな暖気が心地よい眠りをもたらし、真冬からの慣れない田舎暮らしも快適に始められたという。春を迎えて日増しに忙しくなる、全てが未経験の農作業。それでも住宏さんは、心底楽しそうな様子だ。 「田んぼ耕したり、畑に棚作ったり、全部自分たちのためっていうダイレクトさがいいんです。 しんどくても頑張れるし、学ぶこと自体が楽しい。会社勤めでは満たされなかった、新たな価値観で生きてる感じが何よりのモチベーションですね」。


[案内人 塩見直紀]

平田さんは、古民家のリノベーションの間、僕が行っているお米の自給体験「1000本プロジェクト」に参加くださいました。自分自身で作った、無農薬・無肥料のお米は「感動的に美味しい」と、今も召し上がっておられます。皆さんもおいしいお米づくり、いかがですか? 綾部への移住当初から、周囲の人々のウェルカム感が顕著で、53歳になる平田さんですが、地元の人からは「若い人が来てくれて婿しい」と盛んに言われたそうです(笑)。


平田佳宏さんフェイスブック

https://www.facebook.com/heyjpn
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(ハンケイ500m 綾部田舎生活コラムより)

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