田舎生活研究所

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木育_NEWS育む

綾部の木育ってなんだろう?

こんにちは。田舎生活研究所です。

さて、2017年からスタートした田舎生活研究所は今年で3年目に入ります。2017年は、綾部の不動産屋原田商店京都ペレット町家ヒノコが出会い、綾部への移住者を増やすため、「木育」をキーワードにイベントやツアーを開催させて頂きました。

【木育とは?】幼い頃から木に親しみ、自然を身近に感じることで、豊かな感性を育むことです。木のおもちゃであそぶ、近くの森にでかける、家や生活雑貨に国産の木を取り入れる、など取り組み方は様々です。また、最近では各地域で木育をテーマにした地域おこしが行われており、今注目の運動です。

近年、「食育」という言葉も出たりと、暮らしの変容によって、子どもたちの暮らしも変化しています。ひと昔前なら、お家でご飯を作ることは当たり前で、母が子に教える時間もありました。しかし、今では外食産業も発展し、便利で安い、どこに行っても簡単に食べ物を手に入れることが出来ますね。料理の時間を短縮して、その時間を有意義に使うことが出来るというメリットもあれば、その食べ物がどこからきて、どんな調味料で、誰が作っているのか、など「頂く」ということの意識が随分変わって来たように思います…っと余談が長くなりました。

そういうわけで(?)「木育」という言葉もまた、ひと昔前までは日本の豊富な木を使った生活雑貨や建物に囲まれていたわけですが、現在では便利で簡単、安い様々な素材にとって替えられ、木というのを逆に見なくなりました。そして、木の物を実際手に取っているとしても、近くの木ではなく、遠く離れた外国の木だったりすることも少なくありません。それがいけないのか?一つ問題になっているのが、地方の山林の荒廃です。昔は、燃料といえば炭や薪など近くにある山から採れた木のエネルギーでした。そのため、冬になると死活問題になる薪集めや炭を生産することは重要で、その源である、山林には常に人が入り、木を植え、間伐し、手入れを怠らなかったわけです。

しかし、戦後の拡大造林計画によって、すぐに成長する杉をたくさん植えた山は、時代の流れにより、木を使うとかえってコスト高になってしまうという状態に陥りました。今は、このたくさん植わった木を適切に間伐して、適材適所に使われるように山に手入れをする時期です。しかし、山に手を入れれば入れるほど赤字になる時代、なかなか厳しいのが現状です。例えば、FIT制度を利用して、大型発電所に木材を売るという方法もありますが、適切に運用することが難しいという一面もあり…そんなこんなで、手入れされずにどんどん杉が大きくなり、満員電車状態の山が綾部もしかり、日本中に存在しています。

そういった現状は、古民家再生に無関係ではありません。先述したように、昔は暮らしと木のエネルギーがセットでした。そのため、綾部の物件で素敵な古民家に山林が付いてくるのは少なくないのです。田舎暮らしに憧れるけれど、実際仕事や家事、子育てをしながら、山林や田畑の整備をしていくのは一苦労。昔のように村のコミュニティーや大家族であれば話は変わりますが、なかなか少なくなっています。

さて!こうした問題をどう捉えるか!?というのが今回の綾部の木育でもあったのです。

2017年の取り組みに続く…

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