田舎生活研究所

京都・綾部への移住・定住・起業、応援します!

暮らす

VOL.2  竹松うどん

綾部古民家×うどん店

田舎でも商売していけるよって
いうのを見せたいですね。

綾部市の北西部に位置し、山と田園に囲まれた自然豊かな里山だ。手打うどんと書かれたのぼりの脇に、薪がびっしりと積み上げられ、平屋の赤い屋根には煙突が見える。5年前、町の中心から遠く離れた志賀郷町にオープンした「竹松うどん」は、薪釜で湯がいた本場讃岐仕込みの本格手打ちうどんのお店。はるばる遠方からもうどん通が集まってくる。

当初、店主の竹原友徳さんが譲り受けた場所にあった古い蔵を店舗として活用し、窓を備えて床も作り直した。竹原さんは、元来のうどん好きと旅好きが高じて、大学卒業後、うどんの手打ち全国行脚に赴く。「軽バンにうどん道具一式積んで、うどんを売って回ったんです」。2年がかりで全都道府県を制覇。各地で「うどんを食べる会」を開いてもらい、旅の資金を賄った。本場讃岐で修行した経験を糧に成し遂げたこの旅で、田舎のコミュニティ形成の難しさ、何よりその楽しさを肌で感じたと言う。そして、店をするのは地元で、と決めていた彼に嬉しい驚きが。 他都市から志賀郷に移住するアイターンが、既に何例も実現していたのだ。和紙職人やガラス工芸家、大工さん…。 日本の原風景とも言うべき豊かな自然環境と地域の歳時記、他者をすんなりと受け入れる土壌に魅せられた移住者とともに、元気な田舎の一翼を担っている。


[案内人 塩見直紀]

地元に愛されつつ、遠くからファンもやってくる竹松うどんのことをぼくは「アート系うどん屋さん」と呼んでいます。陶芸家の奥様は「陶芸のメッカ」の益子にいたアーティスト。 センスのよい店づくりも逸品で、お店はギャラリー空間として、地元作家の個展を開いたり、応援活動もされています。若い主人の竹原さんはこだわりのうどん職人であるとともに、人と人をつなぐコミュニティデザイナー、そして社会起業家だと思っています。


竹松うどん

京都府綾部市志賀郷町儀市前13
TEL0773-21-1665/定休日:7と8と9のつく日
営業時間:11時〜15時/P有
http://mensoule.seesaa.net
4〜12月の5のつく土・日・祝に 小さな手作り市「たけマルシェ」を開催!

(ハンケイ500m 綾部田舎生活コラムより)

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