田舎生活研究所

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暮らす

VOL.4  そば処 あじき堂

綾部古民家×志賀郷のそば店

越前そばの名店で仕込まれた
本格手打ちそば

「そば処あじき堂」店主、安喰健一さんは、元来の食に対する興味から、バイオテク ノロジーなどを学んだ後、食品会社で研究職に就くも、その実態にガク然としたと言 う。「粗悪な食品をどうすれば食べられるようにできるか、の研究に耐えられませんでした(笑)」。“食すべきは作り手とその過程が見えるもの”との思いを強くし、田舎に行く決意をする。「いいところだよ」と幾度となく間いていた福井県に移り、工場の期間工で生計を立て、農作業も経験した。

そこで出会ったのが、越前そばである。その美味しさと、店主の流れるようにそばを 打つ姿が強く印象に残ったと言う。福井でも指折りの人気店である「だいこん舎」の 店主に志願の弟子入りを果たし、27歳でそば打ち人として、人生の再スタートを切る。やがて、師の元を離れ、別の土地で身を立てようと、「里山ねっと・あやべ」や、志賀郷地域で移住者の子育て支援を行う「コ宝ネット」の協力で、家と農地を確保。8年前に当時生活の拠点としていた大阪から妻と息子を綾部に呼び寄せた。

農業の合間に、そば打ち教室や出張そば打ちを続けていたが、今年5月に念願の「そば処あじき堂」をオープンさせたのである。安喰さんに田舎暮らしの満足度を高めるヒントを尋ねると、「移住者が自分の色を出すこと」だと言う。「自分の存在を隠さずに心を開き、少しでも田舎に貢献する意識があれば、綾部の人は必ず助けてくれます」。


[案内人 塩見直紀]

知人から拙著を手渡されたことが1つのきっかけとなり、綾部を知り、移住された安喰さん。人生というものは不思議ですね。ものごとが成就するとき、「天の時、地の利、人の和」がそろっているといわれますが、まさにそれを感じます。米も蕎麦も大豆も味噌もつくる安喰さん。名前には天職のヒントが隠されているとよくいいますが、「健ー」という名前はまさにそんな感じです。オープン、とてもうれしいです!おめでとうございます!


そば処あじき堂

京都府綾部市志賀郷町町ノ下31 TEL:090-8099-6422
宮業日:土·日·月
宮業時間:11時〜16時
http://ajikido.jimdo.com/

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