田舎生活研究所

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暮らす

VOL.6  魚菜酒房 あず木

綾部古民家×居酒屋

通りすがる街と言われてきた
綾部で独立、魚自慢の旨い居酒屋。

「わしがみんなを止めたるって気概でいましたね」。綾部市民が、少人数で美味しい食事を求め行くのは、決まって舞鶴や福知山。「通りすがる街」と言われてきた綾部に、居酒屋「あず木」がオープン。魚種の豊富な舞鶴の魚市場に毎日通い、自らの目利きで仕入れる旬の魚介に、野菜は全て綾部の地野菜。 「食材に見合った値段で、ちゃんと旨い看を出す店」との評判が定着し、来春で10年になる。

あず木の名物「焼き鯖寿司(1本1800円)」。脂のり抜群の鯖に香ばしさが加わり、大人気の一品。

店主の谷久憲司さんは小豆島出身。京都の料理専門学校を出て修業に入り、京都でも指折りの一流料亭で料理長を務めるまでになった。家庭も築いて順風満帆のはずだったが、「経営側のプレッシャーで原価を抑えると、お客様の不満も聞こえてきて、しんどい時期でしたね」。同じ頃、妻が実家の綾部に里帰りすることが決まり、いっそのこと農業でもしようと自身も綾部へ。義父の紹介で就職もしたが、「気づけば休日は料理屋でバイト(笑)」。 京都で一流の料理人に交じって腕を磨いた経験と、根っからの料理好き気質は、やがて綾部での独立開店へと向かわせる。築50年の町家を改装、年月を経た木の温かみが心地いい居酒屋「魚菜酒房あず木」として生まれ変わった。

谷久さんに、地元ではない綾部で商売が成功した秘訣を聞いてみた。「自分はライオンズクラブなどにも入って、地域のお祭りとか、地元の人と縦横のつながりを持とうとしました。元来目立ちたがり屋なのもよかったかもしれ ません(笑)」。


[案内人 塩見直紀]

人間は「人の間」と書きます。「良いことは人が連れてくる」といいますが、ほんとうにそうですね。谷久さんは奥様の実家・綾部で一から関係性を築かれ、ライオンズクラブやJCなどで多くの友と出会われました。人に好かれ、腕があり、生涯勉強という探究心をもつ。自分の大好きな分野で独自の世界観を表現できたら、立地などは関係ありません! 綾部に来られたらせひお立ち寄りください。


魚菜酒房あず木

京都府綾部市中ノ町2-32
TEL:O773-43-3077
営業時間:11時〜14時・17時〜23時
定休日:日・土曜は夜営業のみ
https://www.facebook.com/welcomeazuki/

(ハンケイ500m 綾部田舎生活コラムより)

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