人暮らす
綾部古民家×農家民宿
思い描いた田舎暮らしを
綾部の里山に建つ古民家で。
「これといった理由はなくて、感覚的に綾部がしっくりきたんです」。京都市から5年前に移住してきた秋元夫妻が、第二の人生に田舎暮らしを決意、 京都府北部地域の様々な土地を訪ねた末にたどり着いたのが綾部の里山だった。
綾部市上八田町の勢期(せいご)という集落で「農家民宿イワンの里」を始めて3年になる。かつて地域の多くの農家がそうだったように、購入した古民家には養蚕の名残も。「できるところは自分たちで直したんです。珪藻土塗ったり柿渋と墨汁を混ぜて柱を塗り直したり、 やってみるとおもしろくて(笑)」。古民家の眼下に広がるのどかな田畑の風景は、漠然と思い描いていた田舎暮らしの情景そのものだった。
縁もゆかりもない綾部で始めた慣れない田舎暮らし。その醍醐味を尋ねると、「住んでみると綾部の人はみんな親切で穏やか。稲刈りしてたら隣のおばちゃんが普通に来て、時間できたし手伝うわって。他所から来た人の受け入れが本当に良くて、親戚以上に世話になってます(笑)。それに色んな面白い出会いもあって、今では綾部の観光大使の気分ですよ(笑)」と、笑顔で話すご夫婦から感じる雰囲気も、既に、この上なく穏やかだ。
[案内人 塩見直紀]
「人生のヒント」を探す人がやってきて、ヒントが得られるまち。僕は綾部を「人生探求都市」と呼んでいます。Xを発見する1泊2日のワークショップ「半農半Xデザインスクール」 などいつも秋元夫妻にお世話になっています。トルストイの「イワンの馬鹿」からネーミングされたご主人のおいしい自然食料理、薪ストーブを囲んでの会話、すばらしい古民家、そして丹波の里山風景。ぜひ綾部を旅し、未来のヒントを得てください。
農家民宿イワンの里
京都府綾部市上八田町上ノ岡ノ下24番地
TELO773-21-1648/定休日：水・木/１泊２食8500円〜
http://iwannosato.jimdo.com/
畑仕事や薪割りなど、里山暮らしを体験。
予約制でランチやディナーのみも可。
（ハンケイ500m 綾部田舎生活コラムより）
